塗り絵の記録② せかいのお守り塗り絵/息づくオセアニア

 

大人のぬり絵ブログ
colored by Masumi Chiba  

最近購入したイラストレーター 大野 舞(デナリ)さんの「幸せを呼ぶ せかいのお守り塗り絵」から「息づくオセアニア」という作品を塗ってみました。この作品はオセアニア地域のティキ(神様の像)、レイ、ユーカリ、チュリンガ(木や石でできた聖なる物)、トライバル(部族特有のデザインでタトゥーなどに用いられる)などをモティーフにまとめられた作品です。


◆ 配色のプランニング

塗り絵を塗り始める前に、頭の中でおおまかな配色の計画を立てます。どこを何色にするか、何色と何色を合わせるかなど試行錯誤することは、難しいけれど楽しい作業です。

今回は、中央の女性の頭部、くじら、波のようなデザイン、トライバル・タトゥーなどをブルー系で塗りたいと思い、最初に決めたのは下記の配色です。
 ・女性の頭部は透明感のある爽やかなブルー系
 ・くじらは青
 ・タトゥー(トライバル)と、タトゥー柄と同様のパーツはネイビー
 ・波のような部分はブルー系で、様子を見ながら調整

次に、上下のティキやチュリンガは、木や土の色である茶系で、民族(部族)特有の伝統文化の雰囲気を出したいと思いました。
計画はこの2点で、あとは塗りながら決めていくことに。


◆ 途中経過と道具・紙質など

まずは主役のブルー系を塗ります。続いて、中央に位置する植物のグリーン。グリーン系はブルー系より目立たないように、くすみのある色調を選びました。

 

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使用した色鉛筆は、ファーバーカステルのポリクロモスとトンボ色鉛筆です。
塗り絵の紙が画用紙のような質感で、先端が丸い色鉛筆で優しく塗ると、下の画像のようにムラができます。かといって、芯を尖らせて少し強めに塗ると、紙が柔らかいため表面が凹んで硬くテカるような感じになります。
仕方がないので、紙表面の凹凸によるムラは、気にしないことにしました。

 

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ブルー系、グリーン系の次は、上下の茶系部分です。

 

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ここまで出来て、ちょっと寂しい感じがしたので、残っている花やサンゴなどにはピンクやオレンジを用いて彩りを加えました。

最後に残ったのは「背景問題」。なるべく背景も含めて配色を計画するようにしていますが、なかなか良いアイディアが思い浮かばず「塗りながら考えよう!」などと後に残すと、大抵最後に悩みます。

悩んだ結果、顔まわりを華やかにするために、顔・頭の付近はサーモンピンク、外側はベージュとし、グラデーションで2色をつなぐという案に決定しました。

 

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◆ 補修と仕上げを忘れずに

線画を全部塗り終えて一息入れたら、補修および仕上げをします。
補修というのは、最初に塗った部分の色が薄くなっている(色鉛筆の顔料が取れてしまう)ことがあるので、そのようなところに再び色を加えることです。
同時に、全体のバランスを見渡して、物足りないと感じるところにも色を足していきます。
この仕上げは、結構大事な作業だと思っています。

全体的にもう少し涼しげな色調でも良かったかな?-とも思いましたが、これで完成です。(最初の画像)

※ご参考までに、使用した塗り絵本と色鉛筆の商品リンクを下に貼っておきます。




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