塗り絵の記録⑦ 虹色を取り入れて ~ 私の中の神殿/1 光の神殿

カラーリストによる大人のぬり絵ブログ/私の中の神殿
colored by Masumi Chiba  

全ページ塗りに挑戦中の「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵」からの2作目は「1 光の神殿」です。(最初の作品が「0」でしたので、次は2枚目だけど番号は「1」です。)
今回は「光」のイメージを上手く表現できないかと、あれこれ悩みました。


◆ 配色のプランニング

私が「光」から最初にイメージしたのは虹(=光のスペクトル)です。スペクトルは色彩検定等で学ぶ最重要項目の一つ。これを最初に思い浮かべたのはある意味職業病かもしれません。(苦笑)
この虹の7色の色相グラデーションを取り入れることにして、次の項目を計画しました。

 ・女性の頭から衣服の裾までにレインボーカラーを取り入れる
 ・太陽は黄色をメインとして、類似色で構成する
 ・全体的に明るく透明感のあるトーンにする
 ・明るさを際立たせるために、女性の胸の部分は暗めの色に

また、透明感を出すために繊細に塗れるポリクロモスを使い、薄塗りで仕上げることにしました。


◆ 途中経過と苦労した点

虹の7色:赤、橙、黄、緑、青、藍、紫 をこの順番で女性の頭から衣服の裾までに配置しましたが、それぞれの色の純色を並べるとあまりにも虹の主張が強くなりすぎるため、トーンを変えて ―例えば、女性の髪なら真っ赤ではなくレッドブラウンとするなど、線画と調和するように色調を調整しました。この色選びがなかなか難しかったです。

衣服の下の方に描かれた樹木の幹については、さすがにレインボーカラーを諦めて、樹木らしく、かつ周りに馴染むようベージュに近いライトブラウンとし、その背景部分に青系を用いて7色のグラデーションを繋ぎました。


カラーリストによる大人のぬり絵ブログ/私の中の神殿


薄塗りにも苦労しました。滑らかなグラデーションを作るため、各色のバランスを取りながら少しずつ少しずつ色を重ねて塗っていきました。

太陽は女性のカラフルさを活かすために色数を抑えました。その一方で各パーツがちゃんと見えるよう色の配置に気を配りました。


カラーリストによる大人のぬり絵ブログ/私の中の神殿

ほぼ塗り終えた時、あまりにも色のメリハリが無いように感じたので、所々に色を足して完成したのが一番上の画像です。

あっさりと塗ったように見えますが、結構苦労しました。
光の雰囲気が少しでも伝われば大変嬉しいです。


※ご参考までに、使用した塗り絵本と色鉛筆の商品リンクを下に貼っておきます。




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