塗り絵の記録⑪ 私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵/5 石の神殿

カラーリストによる大人のぬり絵ブログ/私の中の神殿
colored by Masumi Chiba  


正直に言って、全ページ塗りにチャレンジしていなければ、この作品は塗らなかったと思います。「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵」からの6作目で「5 石の神殿」です。
大胆かつシンプルな構図で、配色が難しそう!-そう感じた通り、配色プランに悩みました。悩んだ結果は…。


◆ 配色のプランニング

裏ページの詩の「脈打つマグマは徐々に冷える」という一節をヒントにイメージしました。

・背景は時の流れを表現するため、昼と夜-中央の赤とその周りのダークブルーの配色に
・中央の「石」は、水晶+オパールのイメージで、透明感を出したい
・地面の部分は土というより岩の雰囲気で、グレー系に

「石」が主役なので、透明感をどう表現するかが課題となりました。


◆ カリスマカラーの白を使ってみる

使用色鉛筆:サンフォード カリスマカラー

はじめに背景部分を塗りました。赤系、青系、それぞれ複数の色を使って色に変化を付け、平坦な感じにならないようにします。


カラーリストによる大人のぬり絵/私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵

地面から階段にかけては、マグマが冷えていくイメージで、手前のウォームグレーから上に向かってクールグレーへと変化させ、背景のダークブルーと調和させました。

次は問題の「石」です。透明感を出すために、白を使った混色に挑戦してみました。
カリスマカラーは芯が柔らかく混色に向いていると評判です。白で全体を塗りつぶし、その上から淡く色を重ね、さらに白で馴染ませます。ほんのりとした色の変化になりました。透明感、少しは感じられるでしょうか?


カラーリストによる大人のぬり絵ブログ/私の中の神殿

背景のひし形のモティーフを塗り、全体的に色味を強めて、一番上の画像の状態で完成としました。


◆ 感想など

色鉛筆のほわっとした質感が好きなので、白の表現は紙の色を活かすことが多く、白色を塗ることはあまりしません。しかし、今回は混色のため、ベース作りとして白色を紙にしっかりとを塗り込めました。普段はやらない塗り方なので、実験のようで楽しかったです。

それにしてもかなり個性的なこの線画、他の方はどう塗ったのか大変気になっています。




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