【ぬり絵】私の中の神殿/8 風の神殿|風の流れを中心に表現
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| colored by Masumi Chiba |
今回は「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵」からの9作目「8 風の神殿」です。
風に舞う少女にユニコーンとメルヘン調の世界で、とても可愛らしく素敵なのですが、何故か色のイメージがあまり浮かばず、私にとっては悩ましい作品でした。
とりあえずピンポイントに決めた色から塗り進めることにして、前回と同じく ホルベイン・アーチスト 150色 で取り掛かりました。
◆ 風の流れを強調して
この線画のポイントは少女の髪の毛と一体になって画面を渡る風のような曲線です。この曲線がきれいに見えるような色使いにしたいと思いました。ユニコーンのたてがみ・シッポもユニークな曲線なので、こちらも目立たせたい…、-ということで、まずは次のような計画を立てました。
・少女の髪の毛と風はブルー系の色でまとめ、濃淡で動きを出すように塗る
・ユニコーンは淡いパープル系で、たてがみは同系色の強い色
・そのほかの部分は塗りながら考えるが、風のブルーが目立つようにトーンを抑える
◆ 主役から塗り始め、主役を生かすように背景色を選ぶ
明確に色が決まっているのは風のブルー系だけなので、まずはここから塗り始めました。ねじれたり広がったりしながら流れを作っている曲線を塗るのは、ちょっと難しかったです。塗り終えてみると、なんとも涼しげな雰囲気になりました。
続いて背景です。風のブルーをきれいに見せるために補色・反対色の橙色~黄色を選びました。しかし、鮮やかすぎると風の色に勝ってしまうので、彩度(鮮やかさ)を抑えて淡くぼんやりとしたトーンにしました。植物のグリーン系、花びらの赤紫も同様に彩度を抑えて、背景全体の色をなじませました。
少女の衣服とユニコーンをふんわりとした色にまとめ、完成したのが一番上の画像です。
◆ 塗り終えて…
ピンク系などのパステル系でもっとロマンティックな配色にしたほうが線画の雰囲気が出たかも…、-と思いつつ、ロマンティックな配色に少々苦手意識がある私としては、自分らしい作品のような気がします。


