【暮らし×色】秋色を楽しむ~紅葉本番の山形蔵王へ~
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
  10月に入ってから急に気温が下がり、秋本番の気候となりました。公園の木々や街路樹も日一日と彩りが変化しています。あなたの街の木々も、少しずつ色づいているでしょうか。
  先週末、秋の色を楽しむために、紅葉の本番を迎えている山形蔵王へと足を伸ばしてみました。
◆山の紅葉を見に山形蔵王へ
|  | 
| 山頂付近の風景 | 
山形駅から観光バスに乗り、蔵王山へ。この日は晴天に恵まれ気温も上昇していたので、ロープウェーを乗り継いで山頂へと向かうことにしました。
  山頂へは、蔵王温泉のすぐ近くにあるロープウェー、蔵王山麓駅から山麓線で出発します。途中、樹氷高原駅で山頂線に乗り換えて、終点の地蔵山頂駅までは乗り換え時間を含めておよそ20分です。
  標高 855mの蔵王山麓駅から、標高 1,661mの地蔵山頂駅まで、標高差は 806m。ロープウェーで山を登るにつれ、山々の色はだんだん変化していきます。山頂に着くと、付近の樹木は葉が全くない枯れ木のような状態で、残念ながら紅葉は見られませんでした。(上の画像)
◆紅葉に見られる類似色と反対色
|  | 
| 山の中腹・上部 | 
山頂とは対照的に、山の中腹では思う存分紅葉を楽しめました。
    
  中間地点より上の場所では、赤く染まった山々が望めました。紅葉は、赤、橙色、黄色が中心で、類似色相がまとまりのある配色を作り、柔らかく山を覆っています。(上の画像の上部)
    
  その中で、所々に常緑樹の緑が見られます。緑は赤の反対色ですので、色のコントラストが生まれ、鮮やかさが際立っていました。(上の画像の下部)
| 山の中腹・下部 | 
  中間地点より下の場所では、黄色を中心とした彩りが多く見られました。こちらは空の青とのコントラストが美しい風景を作っています。(上の画像)
  標高によって異なる色合いが楽しめるのも、高い山の紅葉ならではの魅力ですね。
◆山がもえる
さて、色とりどりの紅葉を目にしながら、ふと「山が燃える」「山が萌える」ということばについて考えました。
  鮮やかな赤で染まった秋の山の風景を、「山が燃えているよう」「燃えるような紅葉」などと表現します。その一方で、春先の新緑の風景は「山が萌える」と表現されます。
      
  同じ「もえる」ということばでも、季節により全く違う山の色合いを指し示していること、面白いですよね。
      
  ことばと色の関係は、少しだけ意識を傾けてみるだけで、新たな発見があったり、なかなか奥深いものだと気づかされます。特に四季の移り変わりを愛し、楽しむ日本では、季節の色を表すことばも大変豊かだと感じます。
      
  彩りあふれる山を眺めながら、色とことばの世界にあらためて心惹かれました。
🔗 関連リンクやおすすめ記事紹介
▶  色のトリセツより「自然から学ぶ色使い~グラデーション」
   ▶ 色のトリセツより「公園や花壇でも 色彩力を磨く!」
 
       
       
