【暮らし×色】カラフルなプルトップについパケ買い!缶ビール3種の色に注目  

カラフルなプルトップの缶ビール3本の写真

先日、コンビニのショーケースでカラフルなプルトップの缶ビールが目に止まりました。

あなたは、商品のパッケージデザインに惹かれて買ってしまう「パケ買い」の経験はありますか?

私はたまにあるのですが、今回も可愛らしい色に惹かれて、つい購入してしまいました。


■ 3つの商品について

カラフルな3本の缶ビールの写真

今回購入したのは、次の3本です。画像左から、

  • アサヒスーパードライ ドライクリスタル
  • サントリー ザ・プレミアム・モルツ
  • キリン グッドエール

3つの商品について調べてみました。

ザ・プレミアム・モルツのパッケージは2024年12月にリニューアルされたもので、紺色のプルトップは以前からおなじみのカラーリングです。全体的な色の配分としては、紺の面積が減りました。

ちなみに、パッケージの両サイドに描かれた紺色の曲線は、ビールが注がれたグラスをイメージしているそうです。

ドライクリスタルは、今年9月末にリニューアルされました。以前は白いパッケージに特徴がありましたが、リニューアル後のデザインでは赤が大胆に使われています。赤いプルトップについては、リニューアル前からの継続です。

グッドエールは今年10月に発売された商品です。フルーティーな味わいが特徴ということで、パッケージのオレンジは、果実と果実を育む太陽をイメージしているようです。


■ デザインの共通性と色彩効果

・3つのカラープルトップの共通点

今回目を惹いたプルトップの色に注目してみると、ドライクリスタルの赤、ザ・プレミアム・モルツの紺、グッドエールのオレンジと、どの商品もパッケージ(側面)の色の一部が使用されています。

パッケージの色を用いることで、プルトップを含む上部と一体感が生まれています。


・対照的な色彩効果

上部の配色で見てみると、ドライクリスタルは赤とシルバー、ザ・プレミアム・モルツは紺とゴールド、グッドエールはオレンジとゴールドです。

ドライクリスタルのシルバーをライトグレーと捉えると、鮮やかな赤とグレーが彩度で対照的な関係にあり、お互いの色の違いが強調されるきわだちの配色となっています。

同様にゴールドを黄色と捉えると、ザ・プレミアム・モルツの紺と黄色は色相で対照的な関係にあり、こちらもきわだちの配色です。

グッドエールについては、オレンジと黄色が類似色相の関係にあるため、まとまり感の強いなじみの配色になっています。

まとめると、ドライクリスタル、ザ・プレミアム・モルツのプルトップは、きわだちの配色によりアクセント効果が強く、グッドエールはなじみの配色で全体の一体感を強調している印象です。


■ 小さな色使いに色の奥深さを感じる

小さなプルトップ一つにも、色を付けるか付けないか、また何色にするかなど、それぞれの意図があって色が選ばれていることを考えると、色使いの奥深さを感じます。

また、パッケージの配色から受けるイメージと中身の味わいは合っているか?-などと考えながら、このカラフルなプルトップに指を掛けるのも楽しみです。


🔗 関連リンクやおすすめ記事紹介

姉妹ブログ「色のトリセツ」より
「カラーコーディネート|実践② 色相によるまとまりの配色」
「カラーコーディネート|実践④ 色相によるきわだちの配色」
「カラーコーディネート|実践⑤ トーンによるきわだちの配色」



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