【ぬり絵】私の中の神殿/13 時の神殿|抑えめの色調で過去の旅を表現

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全ページ塗りに挑戦している「私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵」の14作目が完成しました。今回の作品は「13 時の神殿」です。線画から受けたイメージと、それに基づく色選び、そして苦労した点などをご紹介します。


◆配色プラン:過去に旅した風景から、未来の旅へ

この線画を初めて見たとき、とてもダイナミックな構図だと思いました。上部はヨーロッパの古い聖堂の内部、真ん中は灯台と海の大波、下部は石段のある町。3つの風景を組み合わせた構図から「旅」をイメージしました。

地球儀を頭の上に乗せた女の子は、過去に訪れた風景の前で、今、メッセージを受け取り、これからどこへ向かおうか未来に目を向けている、―そんな印象です。

そこからイメージを広げて、次の配色を考えました

・女の子の服は、軽やかに旅に出かけそうな明るい色に
・背景は抑えめの色調で
・背景の大胆な構図を活かすため、色数を少なくする


◆色に変化をつけながら、抑えめの色調で塗り進める

・使用した色鉛筆:ファーバーカステル ポリクロモス

最初に塗り始めたのは、上部に描かれた聖堂の天井部分です。線画だけで見ると複雑に感じられた構図も、塗り進めるうちに構造が見えてきました。その下の灯台が光を発していることから、夜の風景と解釈し、窓の外は暗闇、大きな波も暗い色合いにしました。画面が寂しくなり過ぎないよう、建物の屋根には赤系で控えめな彩りとしました。


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大変悩んだのが下部の植物です。葉は緑系で塗りたいけれど、鮮やかな緑は目立ってしまうし、彩度を落とせば暗くなる…。考えに考えた結果、黄緑をベースとして、明るいグレーや薄い茶色でくすませるという方法をとりました。


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女の子の服はスカートが風をはらんだイメージです。明るいブルーから黄緑、黄色へとグラデーションで色を変化させました。ちょっとクールな雰囲気にと、ピンクなどの暖色は封印しました。

今回も前回と同様に、ごく薄く、何度も色を重ねていき、完成したのが一番上の画像です。


◆旅を思い出し、また旅に出たくなる

今回のぬり絵で最も苦労した点は、背景の色調です。色を抑えすぎると寂しい印象になる。けれど、鮮やかな色や、強い明暗のコントラストを取り入れると、女の子が埋もれてしまう。―ということで、強い色みを避け、陰影も穏やかになるよう注意しながら、明るめの色で塗りました。

私は旅が好きで、旅先では古い街並みや建築物を必ず見に行きます。このぬり絵を塗りながら、これまでに訪れた旅の風景を思い出し、またいつか遠い国を旅したいという気持ちになりました。


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