【塗り絵】私の中の神殿/16 夢の神殿|夢と現実を異なる色のトーンで
| colored by Masumi Chiba |
大野舞(デナリ)さんによる塗り絵Book『私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵』の全ページ塗りをのんびりペースで進めています。その試みも終盤に入り、今回は全20作品の17番目、「16 夢の神殿」を塗りました。
大野さんの塗り絵は独創的な世界観と可愛らしい線画が魅力です。その一方で、配色にあれこれ悩む場面も…。この作品の配色で考えたことや、苦労した点などをご紹介します。
▶『私の中の神殿 自分を愛しむ塗り絵』の詳細(Amazon)
◆配色プラン:夢と現実を色で区別する
眠る少女の髪の毛がドラゴンに変化し、その上には太陽と月が並ぶ空が広がります。上部の夢の世界と、下部の現実の世界を、色のトーンで分けようと思いました。
ドラゴンは、白、黒、赤など迷った結果、黄色で塗ることに決めました。太陽と月の黄色と揃えることで、2つの世界をつなぐ効果を狙いました。
また、絵本のようなシンプルな色使いとするため、色数を抑えることにしました。赤、黄、青をメインカラーとし、緑や紫は配色の候補から外しました。
配色プランをまとめると、次の通りです。
- 上部は澄んだトーン、下部はくすんだトーンで、世界を区別する
- 少女の髪からドラゴンへ、明るい茶色から黄色へのグラデーション
- 赤、黄、青を中心とした配色
◆ 濃淡表現で、シンプルに柔らかく塗る
・使用した色鉛筆:ファーバーカステル ポリクロモス
前回使用したホルベイン アーチストから、お気に入りのファーバーカステル ポリクロモスに戻しました。慣れているので、私にとっては一番塗りやすい色鉛筆です。
はじめに、背景となるダークブラウンを塗り、続いて天蓋のようなカーテン、ソファに眠る少女と塗り進めました。少女の髪とドラゴンは、上部を塗った後に、色合いを調整しながら塗ることにしました。シンプルな色使いに見えるよう、一つの色の濃淡で表現することを心掛けました。
続いて、上部は透明感や明るさを意識した色合いに。太陽と月のバランスをとるために、太陽は赤みを控えて黄色や橙色をメインとしました。また、昼と夜の雰囲気が伝わるよう、それぞれの背景となる空は明るさを変えてみました。
少女の髪とドラゴンを塗り、完成間近な状態です。
最後に、塗り残し(月の内側の星)や、二人の女神の服の陰影など、細かな部分に色を足し、トップの画像の完成形としました。
◆ 色褪せ対策に課題あり
この塗り絵は、夢と現実、太陽と月(昼と夜)と、相反する要素を含んでいるので、どのように差別化しながらまとめるか、結構悩みました。その悩みもまた、塗り絵の楽しさの一つですね。
悩みといえば、もう一つあります。それは、色褪せです。はじめに色を置いた部分は、作業を進めるうちに色鉛筆の粒子が取れるためか、少しずつ色が褪せていきます。完成作品と、下部のみを塗った途中経過の画像を比較すると、赤の鮮やかさが少々失われています。
対策として、塗った部分に紙を敷くなどして、なるべく手を触れないようにしていますが、効果はいま一つのようです。
途中でフィキサチーフ(定着材)を使用してみたこともありますが、その上に再度塗り重ねると、色が乗りにくい感覚があったので、最近は完成時のみ使っています。
引き続き、色褪せ対策法を探っていきたいと思います。
(本文に登場した画材|Amazon商品ページ)
🔗 関連リンクやおすすめ記事紹介
▶【ぬり絵】私の中の神殿/15 星の神殿|夜空の星をイメージして
▶【ぬり絵】私の中の神殿/14 無垢の神殿|子どもの頃に好きだった色で
▶【ぬり絵】私の中の神殿/13 時の神殿|抑えめの色調で過去の旅を表現
▶【塗り絵グッズ】お手本のメリット・デメリットと、活用法

