【映画・ドラマ×色】「白と黒のスプーン」~日本は白黒、韓国では黒白?

韓国リアリティ番組「白と黒のスプーン~料理階級戦争~」ポスター

 

今回は世界的に人気の韓国リアリティ番組「白と黒のスプーン~料理階級戦争~」から、「白」と「黒」について取り上げます。

Netflixで昨年公開され世界的ヒットとなったシーズン1に続き、2025年12月からシーズン2が公開されました。シーズン1にハマった私は、もちろん新シーズンも楽しく視聴しました。

この番組を見ていてふと気づいた「白」と「黒」に関する日本と韓国の色彩文化の違いについてご紹介します。


■作品情報

・タイトル:白と黒のスプーン~料理階級戦争~
      シーズン1 2024年製作/韓国/全10話
      シーズン2 2025年製作/韓国/全10話

(番組内容)
韓国を代表する有名料理人と才能あふれる80人の挑戦者が、キッチンで熱い火花を散らす。ベテランシェフの経験が勝つのか、それとも大胆不敵な無名シェフたちが革新を起こすのか。(Netflixより)


■ 番組の感想

韓国の料理対決番組ですが、韓国料理だけでなく、中華、和食、フレンチ、イタリアンなど、各国の料理に加え大胆なアイディア、見たことのない料理方法や食材の組み合わせが登場する熱いバトルに目が釘付けになりました。とにかく面白い!の一言です。

し烈な戦いの中で、料理人たち、そして超厳しい審査員たちの料理への真剣な取り組みと愛情が伝わってくるのも魅力でした。


■ 白と黒のイメージ

ベテランシェフたちと無名のシェフたちは白と黒に分かれ、ベテランシェフは白の、無名のシェフは黒のコックコートを身につけます。

番組を初めて見た時に、少し違和感がありました。「あれ?ベテランが黒じゃないんだ。」と思ったのです。この白と黒の分け方は、日本人の色の感覚と逆のように感じます。

日本では白は未熟や下級、黒は熟練や上級というイメージがあります。これは、次のような背景によるものだと考えられます。

・素人(しろうと)と玄人(くろうと)という表現。(一説では、素人の語源が「白人(しろひと)」で、その対となることばとして「黒人」ができ、その後両方とも使用される漢字が変わったといわれています。)

・柔道では初心者は白帯、初段~五段は黒帯を締める。

・日本の武家文化や伝統文化(特に茶道)では、黒は深みや静けさ、格式などを象徴する格調高い色として扱われてきた。

また、白と黒それぞれのカラーイメージには、次のようなものが含まれます。

・白:純粋、無垢な、新しい、始まり、何もない状態
・黒:威厳、高級感、洗練、熟練、奥行きや深み

これらのことから、もし、この番組が日本で作られたら、ベテランが黒、無名シェフは白という色分けになるかも…、と考えたりもしました。


■ 韓国では黒→白

この番組の原題は「흑백요리사(フクベクヨリサ)」で、直訳すると「黒白料理人」です。
この「黒白」という色の並びも日本とは逆ですね。

日本では「白」と「黒」を合わせて用いる時、白が先になり「白黒」と並べるパターンが多く見られます。

例えば、白黒をつける、白黒写真、白黒テレビ、目を白黒させるなど。

一方、韓国では「黒白(흑백)」と、黒が先になる並びが定着しているようです。

例えば、黒白を分ける(흑백을 가리다)、黒白写真(흑백사진)、黒白テレビ(흑백 TV)など。

ちょっとした言葉の並びですが、新鮮な発見でした。

料理人たちの激しいバトルと、一度食べてみたい!と強く思わせる料理の数々に目を奪われながら、色彩文化の違いも味わえる番組でした。


■ こんな方におすすめ

・料理やグルメ番組が好きな方
・料理バトルの緊張感や、プロの技術に惹かれる方
・日韓の日常に隠れた「色彩感覚の違い」に興味がある方


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